ラーメンクッカー 改造1(鍋つまみネジ交換)

最終更新日: 作者:月寅次郎

ラーメンクッカー
ラーメンクッカー(鍋つまみ固定ネジの交換)

このコッヘル(キャプテンスタッグのラーメンクッカー)は、毎日家で使い続けてかなりの年数が経ちますが、作りもしっかりしており、故障や不具合は出たことがありません。

ただ一点だけ、劣化するパーツがあります。
それは、鍋つまみの固定ネジです

純正ネジは、メッキを施した鉄製のネジが使われていますが、経年劣化でメッキが剥がれ、次第に錆が出てきます
その状態でさらに使用を続けると、鍋蓋裏面の固定部周辺に、赤錆の色が付着してきます。
また、ネジの頭にあるプラス状の溝部分も水分が溜まりやすいため、溝周辺が腐食してきます(※1)

対策は、ステンレスネジに交換すればOKです。

このページでは、ネジサイズ(ネジ径とピッチ)を含め、交換の詳細を紹介します。
ネジのサイズさえ間違えなければ、誰でもできる簡単な改造です。

ラーメンクッカー 改造

この「ネジ交換」は、キャンプの時しか使わないライトユーザーにとっては高い必要性はありませんが、わたしのように毎日使うヘビーユーザーには不可欠な改造です。

※1
溝が完全に腐食してしまうと、ドライバーを当てても空回りして鍋つまみが外れなくなります。
ネジ頭の腐食が進む前に、錆びないステンレスネジに交換するのが良策です。

ラーメンクッカーのページ

ラーメンクッカー(キャプテンスタッグ)
 ラーメンクッカーはキャンプだけじゃない。家でも使える便利な調理器具
ラーメンクッカー 改造1(鍋つまみのネジ交換 / 当ページ)
 錆の出ないステンレス製低頭ボルトに交換
ラーメンクッカー 改造2(鍋つまみ塗装)
 純正の鍋つまみを、さらに美しく
ラーメンクッカー 改造3(自作鍋つまみ)
 黒檀材を切り出して自作の鍋つまみを作成。美麗な仕上がりに

錆の出ないステンレス製 低頭ヘックスボルトに交換

ラーメンクッカー ネジ
こちらが、製品に取り付けられている純正ネジです。

少しわかりにくいですが、ネジ溝の奥に腐食(錆)が生じています。

ラーメンクッカー ネジ
裏側を見るとこのとおり、錆が出ています。

ネジを外さなければ見えない部分ですが、この状態で使用を続けると、赤錆の色が鍋蓋側にも回ってくるため、ネジ周辺に錆色が付着して見た目が悪くなります。

ラーメンクッカー ネジ

SUSフランジボタン
M5x10



SUSフランジボタン
M5x10

上の画像は、わたしが使用しているステンレス製ボルトです
  • サイズ:M5x10
  • ネジ頭形状:フランジボタン
  • 材質:ステンレス(SUS)
左の画像の商品です。実売価格が表示されない場合は、広告ブロッカーをOFFにしてみてください。
購入店舗は楽天の「ネジのトミモリ」ですが、現在ではamazonにも「ネジのトミモリ」が出店しており、同じネジを買うことができます(左下の画像がそれです)


低頭タイプのボルトですので出っ張りが少なく、洗う際にもスポンジに引っかかりません。

フランジボルトなので、頭の面積が広めでワッシャーを噛ます必要もなく、これだけで充分な固定強度を出してくれます。

また、プラスネジではなくヘックスボルト(六角穴)のため、水が溜まる溝がなく、汚れ残りもありません。
(普段の洗い方は、食器用スポンジで普通にさらさらと洗うだけで、特にブラシなどは使っていませんが、六角穴に汚れが溜まることはありませんでした)

ラーメンクッカー 蓋
ネジ交換後の状態がこちらです。

ラーメンクッカー 鍋つまみ
純正品の鍋つまみにはメスネジが埋め込まれていますが、埋め込みネジを少し奥に配置する仕様になっています。

ボルトを締め込むことで、鍋蓋がわずかにたわんでテンションがかかり、スプリングワッシャーが無くても緩み止め効果が出せる構造です。

また、外周部で確実にコンタクトできますので、メスネジの垂直精度が多少低くても問題なく機能し、ボルトの細い部分にピンポイントで応力がかからない構造になっています。

何気ない部分ですが、このあたりはよく考えられて設計されています。

※ 画像の鍋つまみは純正品より色が薄いですが、これは、再塗装する際に、表面塗装を落として撮影したため、生木の状態になっています。

ラーメンクッカー ネジ
CAPTAIN STAG
ラーメンクッカー

前述のように、メスネジが少し奥まった位置にありますので、あまりトルクをかけて締め込みすぎると、ネジの周囲が奥方向に引っ張られて変形します。

緩まない程度に固定すれば、それで充分です。

鍋蓋自体は、軽量化のために薄いステンレス鋼板でできています。馬鹿力で締め込みすぎないようにしましょう。
(弾性限界を超えて塑性変形してしまうと元に戻らなくなり、テンションもかかりにくくなります)

ボルト交換作業を行ったのは、もう何年も前のことで、恐らく6年以上近くは経過しているはずですが、現在でも問題なく使えています。
汚れや錆も付かず、きれいなままの状態を維持しています。

鍋蓋の裏面に錆が付かなくなったというのが、何よりのメリットです。

ボルトを交換しただけの小さな改造ですが、これは本当にやって良かったと思います。
ラーメンクッカーをお持ちの方は、是非やってみて下さい。

キャプテンスタッグ ラーメンクッカー 買うならこちら

ラーメンクッカー その他のページ

純正鍋つまみの研磨と塗装


ラーメンクッカー 改造2
(鍋つまみ塗装)


純正鍋つまみを研磨してコーティングを剥がし、
漆で塗装してより美しく仕上げました。

鍋つまみの自作


ラーメンクッカー 改造3
(自作鍋つまみ)


黒檀材を切り出して、鍋つまみを一から自作しました。
こちらも漆をかけて、つやつやで美麗な質感に仕上げました。
完全オリジナルの一点ものです。

ラーメンクッカー(キャプテンスタッグ)


ラーメンクッカー(キャプテンスタッグ)
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これは家でも使える便利な調理器具、一人暮らしならマストバイです
ラーメンクッカーの便利な使い方、家での活用方法など。


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