ラーメンクッカーの改造その2、「鍋つまみの塗装」です。
純正の鍋つまみは木製ですが、
「CAPTAIN STAG」のロゴが悪目立ちする感もあります。
毎日使う鍋ですので、もう少し美しくできないものかと考え、改造を施すことにしました。
ロゴ印字をサンドペーパーで削り落とし、漆を塗っただけではありますが、そこはかと漂う「安っぽい鍋つまみ」の感じが無くなり、なかなか見られるようになりましたし。
このページでは、改造のポイントと詳細を紹介します。
純正鍋つまみの研磨と塗装
CAPTAIN STAG
ラーメンクッカー
上の画像は、モディファイを施す前の無改造の状態です。
木製の鍋つまみは温かみがあってよいのですが、
そこはかとなく漂う安物感が拭いきれません。
それでは、改造の手順に移りましょう。
まず、
鍋つまみを外します。
鍋蓋の裏からドライバー(この場合はボルトを交換済みなので六角レンチ)を当てて廻すだけですが、単に廻すだけだと鍋つまみが供回りして外れない場合があります。
鍋つまみを指で固定し、裏側からレンチで回して外しましょう。
ネジをギチギチに締めていなければ…
ネジ頭を指先で強めに押さえ、回らないようにした状態で、鍋つまみの方を廻す方法でも外すことができます。
(慣れていれば、この方法の方が早くて簡単です)
SK11 NCA製
研磨紙セット
#400#1000#1500
10枚x3種 計30枚
外した鍋つまみを、
サンドペーパーで丁寧に研磨します。
木目からすると、どうやらブナ材のようですね。
木材としては柔らかい部類に入るため加工も容易で、素材として低コスト化に寄与しています。
(100均ショップの木質製品も、ブナ材を使った製品が多いです)
● サンドペーパーの選び方 については、左記ページをご覧ください
有名どころのNCA(ノリタケ)、三共理化学、コバックス等について解説しています
割り箸を適当に削り、ローレットのネジ穴にねじ込みます。
こうやって
持ち手を作ることで、塗りやすさが向上します。
東邦産業
うるし(透)
いつもの漆塗りの要領で、まずは数回塗り重ねてみました。
長くなるため、このページでは塗料の薄め具合や塗り方については割愛します。
※ 使用した漆は、いつも使っている東邦産業の「うるし(透)」です
ここで表面の状態を見てみましょう。
一見きれいに塗れているようにも見えますが…。
UNIFLAME
山クッカー角型3
光にかざしてみると、表面がボコボコしています。
木目の詰まった部分はまだ良いのですが、密度の低い部分は漆を吸い込む量が多く、色が付いただけといった感じに仕上がっています。
ブナ材は比重が低めの木材ですので、紫檀や黒檀に比べるとスカスカな感じです。
さすがにバルサ材ほどではありませんが、木材に塗料が染み込む余地が多いため、塗装と乾燥を繰り返して塗り重ねないと、なかなか塗膜が表面に乗りません。
さらに何度か塗装と乾燥を繰り返すと、次第に漆が染み込む余地が無くなってきます。
結果として
塗膜が木質表面に乗り、艶が生まれてきます。
ブルーマジック
550g
きちんと数えてはいませんが、おおよそ10回前後塗ったと思います。
後半は塗装と乾燥、研磨を繰り返し、表面の平滑化を促しています。
カリッとしたツヤ感と表面光沢が出てきました。
最終的には、
極細コンパウンドの『ブルーマジック』で平滑度を上げ、艶やかさのグレードを上げました。
ブルーマジックの基本的な使い方については、下記リンク先をご覧ください
何度も書き足しているうちに文章量が増えたため、全6ページに分割しています。
(応用的な使用法、車の塗装面への使用の是非、間違って伝わっているガセ情報の是非等も)
● ブルーマジックの使い方
鍋蓋に取り付けて完成です。
CAPTEN STAGのロゴは無くなりましたが、木質感と艶やかさの両立した、いい塩梅に仕上がりました。
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ラーメンクッカー 改造1
(ネジ交換)
鍋つまみの固定ネジは、ラーメンクッカー唯一のウイークポイント!
錆の出ないステンレス製ネジに交換して対策しました。
(具体的なネジサイズの記載有り)
鍋つまみの自作
ラーメンクッカー 改造3
(自作鍋つまみ)
黒檀材を切り出して、鍋つまみを一から自作しました。
こちらも漆をかけて、つやつやで美麗な質感に仕上げました。
完全オリジナルの一点ものです。
ラーメンクッカー(キャプテンスタッグ)
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