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グローバル包丁のレビュー - 海外での評価は?

最終更新日: 作者:月寅次郎

グローバル包丁の評価・評判

グローバルの評価について、興味深いレビュー投稿を見つけました

とある刃物系フォーラム(英語)で「Global's any good?(グローバルのどこが良い?)」という問いかけがあり、これに90件ほどのレスが付いていたのです。

グローバル レビュー・評価

逐一読んでみると、まあ面白い!
日本語にするのがためわれるような、あんな表現やこんな表現が、赤裸々になされています。
外国人の方って、ダメだと感じたらホントに糞味噌に言うんですねぇ~

ここではそのうち、全体の約7割にあたる60件を日本語に訳してみました。
翻訳は、わたくしこと月寅次郎による拙訳です。

原文に忠実でありながらも、日本語として自然な表現となるよう配慮しましたが、「ホントにそんなこと書いてるの?」と思う場合は、元の英文も併載していますので、そちらでご検証下さい。(そんなに無茶な訳ではありません)

オールステンレス包丁
の真実

多数のご閲覧ありがとうございます。
当サイトのオールステンレス包丁解説ページ…
 …は、内容を一つにまとめ、「オールステンレス包丁の真実」として書籍化いたしました。
それに伴い、当ページは一部の画像・文章を非公開としています。
恐れ入りますが、何卒ご了承のほどよろしくお願いします。
Kindle Unlimitedなら無料で読み放題です。未加入の方でも無料体験期間が使えます)

グローバル包丁のレビュー - 目次

  1. 一言レビュー

  2. オーナー実体験

  3. その他の意見・コメント

合わせて読みたい、オールステンレス包丁の解説ページ

オールステンレス包丁は、滑る・冷たい・汚れが溜まる

オールステンレス包丁の折損問題

● オールステンレス包丁 関孫六 10000ST

● オールステンレス包丁 関孫六 匠創

● 包丁ブランドの解説 グローバル(吉田金属)

グローバル包丁の評価(一言レビュー)

Q :Global's any good?
質問:グローバルはどこが良いの?

まず、短めの回答コメントを紹介します
文章が短いだけに、簡潔でわかりやすいです(場合によっては手厳しいことも)

実際に使った人のじっくり解説レビュー は、こちらです

諸般の事情により、英文を4例のみ掲載しています。
※ 日本語訳、および全文は、書籍版にてご覧ください。


Only global I love is the fish bone pick!


Not a fan, personally, but they do have a good reputation.


20 dollar Mercer from amazon is better.


Mercer
MILLENNIA

※ 解説: 20ドルで買えるMercerとは?

20ドルで買えるMercer」というのは、左の画像のMILLENNIAシリーズを指しています(他のMercerの包丁は、どれも1~3万円ほどしますので、恐らくこれで間違いないでしょう)
(実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてご覧ください)

MILLENIAシリーズは「サンプトレン樹脂」を使ったハンドルが特徴で、これは滑りにくさに定評のあるエラストマー系の素材になります
わたしもサンプトレンハンドルの包丁「ヘンケルス セーフグリップ」を持っていますが、むっちりした弾力のある握り心地です(滑りにくさで比べるならば、金属ハンドルを完全に凌駕します)

ヘンケルス セーフグリップを使用した感想 は、左記リンク先にてご覧ください

● 関連サイト:MERCER 公式ページ
Mercerは、日本ではあまり馴染みがありませんが、米国のキッチン用品ブランドです
MILLENIAシリーズは樹脂ハンドルのため低価格ですが、Mercer自体は安物ブランドではありません
MX3シリーズや、ルネッサンスシリーズは結構しっかりした作りで、価格もそこそこ高いです

● 包丁の樹脂ハンドル素材による、使用感の違いについては、包丁の樹脂ハンドルはどれも同じではない のページで解説しています


The flexible filet knife but other than that …


Global
フィレナイフ


Messermeister
フィレナイフ

※ 解説: フィレナイフとは?

フィレナイフは日本ではあまり馴染みがありませんが、西洋の魚サバキ用ナイフです
魚を三枚におろす時に使うのですが、海外では、頭を「アラ」として出汁に使う食文化が少ないため、骨を叩き切って頭を落とす習慣も、あまりありません (背骨を付けたまま頭ごと捨てる事が多い)

そのため、刃が厚く重さで叩き切る出刃包丁とは正反対の、極薄で良くしなる、細身のナイフが魚サバキ用の主流となっています
これは、食文化の違いが道具のあり方に影響を与えた好例です

通販サイトでフィレナイフを検索すると、キッチン用フィレナイフよりもアウトドア用フィレナイフの方が種類が豊富であることに気付かされます
これは、西洋では家庭で魚をさばくこと自体が少なく、フィレナイフを使うのは、もっぱら釣り愛好家の方が多いためです

個人的にはGerberのフィレナイフ(シースナイフ)と、Opinelのフィレナイフ(フォールディングナイフ)を所有していますが、どちらも携行することを前提に作られたアウトドア用で、キャンプの時に使用しています


こちらがオピネルのフィレナイフ
元々友人が使っていたもので、かなり使い込んで状態も悪かったのですが、ハンドルを漆で塗り、ブレードを鏡面仕上げにして使っています(月寅次郎の個人カスタム品

※ 画像をクリックすすると、レビュー&解説ページに飛びます


こちらはガーバーのフィレナイフ
シースにはベルトループとシャープナーが付属しており、ハンドルは滑りにくいゲーターグリップ。極めて実用的なフィレナイフです(実際に長期滞在型海浜釣りキャンプで使用しました)

※ 画像をクリックすすると、レビュー&解説ページに飛びます

グローバル レビュー・評価

グローバル包丁のインプレ・レビュー(オーナー解説編)

Q :Global's any good?
質問:グローバルはどこが良いの?

次に、使った事がある人の実体験をピックアップしてみましょう
具体的な経験を元にしているだけに、その発言には重みがあります
以下、Answer(回答)です

諸般の事情により、英文を2例のみ掲載しています。
※ 全文、および日本語は、書籍版にてご覧ください。


I heard they are slippery. Sous at my work collects knives. He showed me his 10yo global 8" chef knife and sure enough, it's slippery even with dry hands.


グローバル
牛刀 20cm

※ 解説: 8インチ シェフナイフとは?

上のコメントにある「chek knife」というのは「牛刀」のことで、「8"」は8インチを指し、約20cmです
日本の包丁は尺貫法単位で作られてきた経緯があるため、刃渡りも3センチ単位(一寸刻み)となっていることが多いです(一般的な三徳包丁は5寸5分の16.5cm、もしくは6寸の18cmです)

8インチのシェフナイフというのは、おそらく左の20センチ牛刀のことでしょう
(実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにしてお試し下さい)
わたしが持っている牛刀はというと、こちらが、Misono製の日本橋木屋の牛刀月寅次郎の個人カスタム品)になります
1970年代に製造された古い製品をレストアしたものです
※ 画像をクリックすすると、レビュー&解説ページに飛びます

もう一本は、梅治の牛刀(ハンドメイド品・レストア中)を所有しています


Had them, hated them. The handles suck with wet hands, working with fish or a slippery chayote ie is a nightmare. The blade is a prima donna and needs to be constantly sharpened bc it can't hold an edge for squat. I'd much rather have the reliable utilitarian victorinox fibrox. Its not magical 10000 fold Japanese steel or as pretty but it can hold an edge, its comfortable and sturdy as an ox. That's why they are used in so many professional kitchens.


ビクトリノックス
フィブロックス

※ 解説: ビクトリノックスのフィブロックスとは?

上のコメントにある「victorinox fibrox」というのは、左の画像の包丁です
(実売価格が表示されない場合は広告ブロッカーをOFFにすると表示されます)

ビクトリノックスの「フィブロックス」と「スイスクラシック」は、どちらも同じTPE素材(具体的にはポリアミド系の熱可塑性エラストマー樹脂)でできており、表面の「ざらざら加工」のおかげで、握りやすさと滑りにくさに定評があります
前の方のコメントで、「Mercerの20ドルの包丁…」といった投稿もありましたが、これも同様に樹脂系の滑りにくいハンドルです
両名とも、「金属製のハンドルを使うくらいなら、滑りにくい樹脂ハンドルの方がよほど実用的」だと訴えたいのだと思います

個人的には「スイスクラシック・ペティナイフ」を持っていますが、お気に入りで手放せません(多用してます)
使用インプレはこちらのページ、ヴィクトリノックス スイスクラシック ペティナイフ にまとめてあります

● 関連サイト:ヴィクトリノックス 公式ページ


グローバル レビュー・評価

グローバル包丁の評価(その他の意見、コメント)

Q :Global's any good?
質問:グローバルはどこが良いの?

その他の意見・コメントは、こちらにまとめました
長いコメントから短い文章まで、いろいろです

諸般の事情により、英文を2例のみ掲載しています。
※ 全文、および日本語は、書籍版にてご覧ください。


They aren't shit knives. Good for beating around and Food safe for kitchens but the handles are crap. Hope you have a good pinch grip and don't hold on line it's a baseball bat

Put it this way. are you experienced and need to have a knife that is going to hold an edge and be super reliable and know how to sharpen your knife and why you sharpen? Then this knife is certainly not for you and you should get something a bit more high end. Are you a novice and are learning how to use a knife and are frequently cooking at home? Then yes this brand might be for you. Just try and find a cutlery store near you that you can hold it in your hands and feel the weight before you buy.
Also these knives are ugly as sin.

翻訳を終えた感想

"dislike"や"do not like" といった「好きではない」という表現ではなく、嫌悪的な意味合いを持つ"hate"を使って表現している人が多い点が印象的でした

また、ヘイト系コメントに数多くの「イイね」が付いており、賛同者も多いことが伺えます
「Fワード」こそ使われていませんが、ゴミカスのような言われようです

日本製の包丁は総じて高い評価を受けるのが普通ですが、これだけ貶されるのも珍しいです

合わせて読みたい、オールステンレス包丁の解説ページ

オールステンレス包丁は、滑る・冷たい・汚れが溜まる

オールステンレス包丁の折損問題

● オールステンレス包丁 関孫六 10000ST

● オールステンレス包丁 関孫六 匠創

● 包丁ブランドの解説 グローバル(吉田金属)


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