MISONO(ミソノ)- 包丁ブランドの解説(7)
最終更新日:
2024-02-25
作者:
月寅次郎
ミソノ(MISONO) - 包丁界の高倉健、違いの判る人だけにおすすめしたい
このページの冒頭の部分で、硬派なブランドと称して…
「いい製品を作れば自ずと売れるはずです」 …と、書いたのは、このMISONOのこと
プロの調理人のための包丁、真の料理好きの方にも使って欲しい
手間暇かけて刃を薄く抜いている。判る人には判るけれども、そうでない場合は
なぜ価格が高いのか、全く判ってもらえない
かもしれない
刃の抜き具合は、刃の「抜けの良さ」を左右する重要な要素
ではあるものの、外観からはなかなか判らない
そんなことを気にするのは包丁マニアと真のプロフェッショナルくらいのものなので、
一般消費者からは完全にスルー
されるポイントである
抜けの良い刃体に仕上げようとすると、一本一本丁寧に刃の側面を削り、刃を薄く抜く必要があるのだが、硬度の出ている刃物鋼を削って薄くするのは、時間と手間のかかる職人作業のため、この工程で「最善」を追求すると、やたらと製品価格が上昇してしまう(でないと採算が取れない)
鋼材の仕入れや焼入れの工程とは異なり、一度に大量に行って一本あたりのコストを落とすことができないため、どの会社も、製品価格と作業の緻密さを天秤にかけて、売れる価格の範囲内でそれなりに抜いてそれで良しとするのが一般的である
刃の抜き方が最も雑なのが100円均一の包丁であるところからしても、ここが最もコストを落としにくい工程であることがわかる
ミソノの包丁は、実に繊細な刃の抜き方をしており、手の抜き方(コストの落とし方)を知らないのではないかと余計な心配をしたくなる
日本の繊細な包丁の技に合うような刃体に仕上がっている。包丁の技術が高い人にこそ使って欲しい包丁の一つである
西洋の包丁文化においては、包丁を叩き切るように使うことも多いけれども、そういった使い方は間違ってもおすすめできない
ついつい刃をこじってしまう人や、まな板をゴツゴツと叩くようにして打ち物をする人も同様だ
藤次郎もミソノも、どちらもプロの料理人によく使われている包丁だが、個人的な印象だと、藤次郎はダンボールに入った玉ねぎをバックヤードで延々と処理する仕事人のイメージ
一方のミソノは、UX10で華麗にカルパッチョを作る花板のイメージがある。
あくまでも個人的な印象です
会社のホームページが阿部寛並みにクラシカルでステキ!(こういったところはなおざりになっているが、逆に好感が持てる。)
令和のこの時代に、熱間鍛造のハガネの洋包丁を作っている稀有な会社(それだけで惚れる)
OEM供給もしており、●●橋●屋の一部の包丁も作っている。(他にもOEM供給は多い)
(個人的に好きな会社)
ミソノの包丁 を見てみよう
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ミソノ 包丁
(amazonで検索)
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関孫六・旬(貝印)
ヘンケルス Henckels
ツヴィリング Zwilling
グローバル(吉田金属)
藤次郎
ヴェルダン(下村工業)
ビクトリノックス Victorinox
Misono
ギャラクシー(ダイソー・100均)
Gサカイ
グレステン(ホンマ科学)
MAC(マック)
関虎徹(安田刃物)
京セラ
KASUMI(スミカマ)
ヤクセル
パール金属
ヴォストフ Wusthof
オピネル Opinel
ティファール T-fal
マイヤー Meyer
アムウェイ Amway
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