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ビクトリノックス - 包丁ブランドの解説(6)

最終更新日: 作者:月寅次郎

ビィクトリノックス

ビィクトリノックス(Victorinox)

スイスの刃物会社。アーミーナイフで有名だが、キッチンナイフも造っている

樹脂ハンドル製品は低価格なのに安っぽさが感じられず、むしろおしゃれに見えてしまう
しかも使いやすい。このあたりの品の良さはさすがである

こういった優れたデザインは、単にデザイナーを入れ替えただけでは決して出せない、「企業風土」によるものだ(もっと言うと、国そのものの気質といっても良い)

できることなら日本のメーカーも見習ってほしいものだが、日本のマーケットは、「厳ついグリルをはめ込んだ、オラオラ顔のミニバン」が売れてしまうお国柄
包丁の世界でも同様にダマスカスが売れ筋となってしまう残念な状況、おそらく逆立ちしても真似できないだろう(いくらデザイナーが頑張っても、売れそうになければ、稟議の判子が押されることはない)

ウォルナットハンドルを使用した「スイスモダン」シリーズは新機軸だが、文字通り現代的で品の良いデザイン
グランメートル、特にローズウッドハンドルの製品は、高級品だけあって見た目も美しく、実に格好が良い
美しさを捨てて実用性に特化した藤次郎のパッカーウッドとは、真逆のコンセプトである

「ウッド」シリーズは、昔のまんまのロゴマークとデザインで、いまだにナチュラルウッドのハンドルで異彩を放っている
よくこういう「昔のデザインそのまんま」の製品を造っているなとも思うけれども…
「それが良いものであれば、時代が変わったからといって、どこを変える必要があるというのだ」という声が製品から聞こえてきそうである
単に昔からの顧客層を大事にしているだけかもしれないが、それを続けられるのは企業としての体力があってこそ

マーケットの動向に迎合せず、良い意味で我が道を邁進している
ある意味、頑固一徹の気概のある会社(そういうところは、実にスイスらしい)

かつてはウエンガーと競い合っていたいが、吸収合併したこともあり、スイスの刃物といえばヴィクトリノックスになってしまった
(個人的に好きな会社の一つ)

個人的には、スイスクラシックパーリングナイフを持っているが、あまりに気に入ったので、ウッドシリーズのカービングナイフも買ってしまった

また、これ以上包丁が増えてしまっては困るので、ローズウッドハンドルのグランメートル・カービングセットを買わないように、必死で我慢している

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  6. 藤次郎
  7. ヴェルダン(下村工業)
  8. ビクトリノックス Victorinox
  9. Misono
  10. ギャラクシー(ダイソー・100均)
  11. Gサカイ
  12. グレステン(ホンマ科学)
  13. MAC(マック)
  14. 関虎徹(安田刃物)
  15. 京セラ
  16. KASUMI(スミカマ)
  17. ヤクセル
  18. パール金属
  19. ヴォストフ Wusthof
  20. オピネル Opinel
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