ダマスカスのメリットは、製造販売側の甘い汁


ダマスカス包丁のメリットを享受するのは、誰なのか?

さて、これまでダマスカス包丁のデメリットについて解説してきました
それではダマスカス包丁のメリットとは、何なのでしょう?

それは、一言でいうと「見た目が格好いい」ことです

ダマスカス模様は、日本刀の刃文や和包丁の霞焼きを連想させるもので、優れた製品イメージを作り上げます
通常、刃文といえば一本だけなのですが、それが幾重にも重なって刃面全体に広がっているのですから、魅力的でないわけがありません

そう、重ねていいますが、「ダマスカス包丁は外観が魅力的」なのです

消費者はデメリットを、製造販売側はメリットを享受

ダマスカス包丁は、『外観が魅力的』というメリットと引き換えに、『高額な製品価格』、『刃体を薄くしずらい』、『外観の美的耐久性の低さ』、『研ぎ抜くと模様が台無しになる』、…といったデメリットを生み出しています

それでは、なぜこのような、コスト高になるだけで、機能的なメリットに乏しい製品が販売されているのでしょうか?

それは、機能的なメリットなど無くても、外観さえ魅力的にしておけば、商品が売れるからです
包丁の側面に模様をつけるだけで、高額な製品が飛ぶように売れてくれる …こんないい商売はありません
つまり、ダマスカス包丁のメリットを享受しているのは、購買者ではなく、製造メーカーと販売業者なのです

購入者側が享受できるメリットは、「所有欲が満たされる」という心理的な充足感であり、機能的なメリットは無いに等しいです。 いやむしろ、「デメリットの方が多い」と言ってよいでしょう

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