メンヒ(4107m)

最終更新日: 作者:月寅次郎

メンヒの思い出

メンヒ

前のページで、「山のスキルは、知識と経験のある方に、きちんと教えを乞いたいものだ」…と書きましたが、個人的にそれを実感した経験がありますので、ここらでちょっと書いておきましょう 興味のない方は、読み飛ばしてください

スイス遠征時、メンヒ(4107m)に登ろうとした時のことです
メンヒでは、上部の雪原エリアに到達する前に撤退しています

少し登りかけたところで、山のレベルと自分の技量が合ってないことに気づき、早々の撤退を決めたのです
元々スイス遠征の目的が、「オートルート踏破」であったため、メンヒの情報をあまり持っておらず、いろいろと準備不足だったというのもあります

画像は、朝方に撮影したメンヒ(Monch)です(絶好のコンディションでした)

今にして思えば、アルパイン系のスキルを身に着け、雪山や「壁」への対応力を高めておれば、「その日のメンヒ」は、決して難易度の高い山ではなかったと思います。
ですが、その時の自分には、安全に登って降りてこられるだけの、技量と経験が足りなかったのです

スイス遠征の前に、Go adventureさんや登山会の方々と知り合って、事前にいろいろ学んでおけたらなぁと、今にして悔やむのですが、後悔先にたたずです

改めて思いますが、「登山スキルは、技量の高い方にきちんと教わって、経験を積んでおきましょう

高所順応が済んでいて、体力的にも余裕があり、天候にも恵まれているというのに、技量と経験が足りずに登れないというのは、実に悔しいものです

国内の山であれば、「またそのうち機会が…」とも言えるのですが、海外の山の場合は「お金と時間」の両方を揃えるのは、なかなか難しいのです…

ユングフラウ
こちらは、メンヒを降りる途中で撮影した、ユングフラウ(4158m)です

右下の岩山のてっぺんに突き出ている人工物が、「スフィンクス展望台(3571m)」です
有名なユングフラウヨッホ駅は、展望台の下の岩山の中にあります
岩山の根元からぞろぞろと、蟻のように細い道を作っているのは、観光客です

正直言うと、この展望台を、さらに高い場所から見下ろす形で写真を撮りたかったのですが、それはかないませんでした
そういう意味では、とても残念な写真なのですが、この無念さは何やら懐かしくもあり、甘い感傷でもあります

「登れなかった山」というのは、記憶に強く残ります
いつまでも、思い出に残ります。 忘れることができません

いつの日か、再びその地に赴いて、山頂に立つ日が来るのかこないのか、それはわかりません。
ですがそれでも、いつか来るやもしれないその日のために「登山の技量を高め、きちんと経験を積んでおくことに越したことはない」 のです。

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「ゴージャスキャンプ(橘香園)」 目次
  1. ゴージャスキャンプ(橘香園) (Page 1)

  2. ベルテント・タープ、サイトの状態 (Page 2)

  3. スペアリブ・バーベキュー (Page 3)

  4. キャンプ飯&ドリンク (Page 4)

  5. ナイトキャンプ (Page 5)

  6. こぼれ話(メンヒ撤退) (Page 6)

  7. バーベキューコンロと焚き火台の選び方 (Page 7)
ホンマ製作所
薪ストーブ

Coleman
バーベキューコンロ


キャンプ・登山関連のページ

実用的なキャンプ用ナイフとは何か?
オピネル、スイス・アーミーナイフ、超軽量の薄型ナイフ(実測25g)など、ナイフはいろいろ使ってきましたが、大人数でキャンプを楽しむときは、実用的なフィレナイフを携行するようになりました(最も使いやすいので)
元々は釣り用として買ったものですが、何をどうやっても、フォールディングナイフはシースナイフに勝てないのです(携帯性以外は)
堅牢で耐久性に富み、摺動部のメンテナンスなど一切必要ありません
オピネルのブレード開閉が固くなって閉口したことのある方なら、一度検討してみるのも良いでしょう

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