関孫六10000CL(三徳包丁)のカスタム


関孫六10000CL(三徳包丁)のカスタム

関孫六10000CL
関孫六10000CL(貝印の三徳包丁)をカスタムして、外観をより美しく仕上げました

カスタムポイントは…
  • 柄を漆で塗る
  • 口金を鏡面仕上げにする
  • アゴの内側を磨く(ついで作業)
…の3点です

関孫六10000CL
サンドペーパーで一度しっかり研磨します

メーカー出荷状態の表面は、それなりにきれいに仕上げられていますが、大量生産品であるがゆえに、完全な平滑面が出ているわけではありません

一度磨いて仕上げたつもりでも、よくよく見ると、磨き残しが残っていて目が荒くなっている部分が、後から後から見つかります

塗装における「下地出し」は、仕上がりを決定づける重要なポイントなので、万全を期して何度かやりなおしました

今回は口金も鏡面にする予定ですので、一度しっかりとペーパーがけを行い、メーカー出荷時の研磨痕を除去しました

関孫六10000CL
下地だしが終わり、塗装直前の状態です

最後は2000番のサンドペーパーで仕上げました
番手を上げたおかげで、口金の平滑度も上がり、きれいな下地を出すことができました

関孫六10000CL
漆塗り1回目の状態

塗りムラもやや見られますが、この程度であれば、塗り重ねて研磨をかけることで修正可能です

関孫六10000CL
最終的に、漆を5回塗り重ねました
未処理の生木であれば、通常10回以上塗ったりしていますが、これは樹脂を浸透させた「強化木」ですので、漆の吸い込みが少なく、少ない塗装回数で、充分な光沢が乗りました

関孫六10000CL
口金のマスキングを剥がします

関孫六10000CL
マスキングを剥がしたところ
なかなかいい感じに仕上がっているようです

関孫六10000CL
この10000CLは、アゴの内側もきれいに処理されているのですが、「きれい」というのは、あくまでも市販品としてはということです

手作業で磨きをかければ、よりきれいに仕上げることも可能です

手磨きの前に、作業時間を短縮して楽をするため、ミニルーターに回転ゴム砥石で装着して磨きをかけます
関孫六10000CL
口金周辺も、同様に磨きをかけます

関孫六10000CL
さらにブルーマジック(コンパウンド)を使って手磨きしました
てらてらとした光沢が出て、メーカー生産品では出せない風格が出てきました

関孫六10000CL
アゴの内側も丁寧に磨きます

関孫六10000CL
柾目が出ている柄の背側です
漆の薄い塗膜の下から、奥行きのある木目が見えます
色味も鮮やかになり、とても美しいハンドルに仕上がりました

関孫六10000CL
カスタム前の状態と比較すると、違いが一目瞭然です

関孫六10000CL
塗膜の厚さと木肌の状態が合うと、構造色のようなキラキラした反射が出ます
10000CLのハンドルが、白木のような色調であることも幸いしました
黒っぽい積層強化木に漆塗りを施しても、(ある程度はきれいになると思いますが)ただの黒いツヤツヤなハンドルになるだけで、塗膜の奥から戻ってくるキラキラ反射は期待できません

関孫六10000CL
カスタム前の状態です
大量生産の包丁としては各部の仕上がりも良く、品質的に非常に優れています
ハンドメイドを売りにしている小規模メーカーでも、結構仕上がりの荒いものがあったりするものです
参考ページ:実際にあった刃付が酷すぎる例

関孫六10000CL
柄尻の部分は、元々の樹脂浸透の具合が今一つで、なかなか平滑な塗膜に仕上がりませんでしたが、何度も塗装を繰り返したおかげで、きれいに仕上がることができました

※ 柄尻の部分を見ると、この包丁の柄が「くり抜き構造」になっていることが判ります
これは、町工場レベルのメーカーではなかなか真似のできない技術です。もちろんそれなりの「設備」を持っている会社に外注すれば可能ですが、数を捌くことまでは不可能なため、えらく高額な包丁になってしまいます


関孫六10000CL
実際に使ってみた様子
まだ、若干仕上がりに甘い部分も残ってはいますがが、全体的にいい感じに整ったと思います

世界に1本だけの、美しい10000CLになりました


おすすめの包丁(外観より切れ味重視でランキング)

家庭用のおすすめ包丁(安い価格で、最良の切れ味を)

ダマスカス包丁について(本当におすすめ?)

包丁のトップページ に戻る