ドレンパンの外し方
前部ドレンパンの外し方
ドレンパンは、前面と背面の2箇所にありますが、ここでは前面ドレンパンの取り外しを解説します。
ドレンパンとは?
ドレンパンは、コンデンサーに結露して発生する水滴を受け止め、ドレンホースに流すための受け皿的な役割を持ちます。
(ドレン=Drain=排出、パン=Pan=皿)
背面・上面コンデンサーの水は、背面ドレンパンに…、
前面2つのコンデンサーの水は、前面ドレンパンで受け止めます。
エアコンの左側
ドレンパンを左側で固定しているネジはここにあります。
ドレンパンの左側固定ネジを外したところ。
左側がフリーになりました。
(少し下にずらしています)
右側の固定ネジも外します。
この穴はドレンパンの排出口。排出用ドレンホースに繋がっています。
左右の固定ネジを外したことで、ドレンパンがかなりフリーになりました。
ですがまだ、ドレンホースと繋がったいるため、ドレンホースとの接続を外さねばなりません。
排水ホースとドレンパンの結合部分です。
ドレンパンは90度傾けた状態です。
これはあくまでも、ネジを緩める隙間を設けるための、短時間で一時的な措置です。
(ねじりすぎたり、力をかけたりして、配管を傷めないようにしましょう)
ネジを緩め、ドレンホースとドレンパンを分離します。
ここのネジは一般的なドライバーで外すのは無理です。
(裏側から回さなければならないため)
筆者は、画像のように、板ラチェットと呼ばれる薄型のラチェットレンチと、ドライバービットを組み合わせ、ネジにアクセスしています。
(上の画像ではネジ溝とビットが合っていませんが、これは「ドライバー先端を差し込む隙間が僅かであることを示すためのイメージ画像」です。
板ラチェットを使ったとしても、ほとんど余裕はないということを示すために、ネジを外す直前の状態で撮影してみました。
(ドレンホースを手前に引き出せば、少しは隙間ができるかもしれませんが、ホースが痛む場合もありますし、ホースの固定状態によってはあまり引き出せない場合もあります。
このあたりは「こうすれば良い」と一概に言えるものではないので、エアコンの機種とその場の状況に応じて(工具の選択も含め)適宜判断するしかありません。
筆者のように、分解・修理の経験が豊富であれば、難なくこなせると思いますが、そういう方はあまり一般的ではありません。「誰でも簡単」と言える作業ではありません。
焦らずによく観察し、先に構造を把握して、どことどこを外せば分離できるのかを頭に入れ、適切な工具を使用し、無理な力を入れずに外しましょう。
ドレンホースの固定ネジを外した後は、ドレンホースを抜き取れば、ドレンパンが外れます(特殊な機能が付いていないエアコンの場合)
この機種は、プラズマクラスター発生ユニットがあるため、配線とコネクターを外さなければ、ドレンパンを分離することができません。
プラズマクラスター発生ユニットの取り外しは、次のページで。
(上の画像はコネクターと配線を外し、ドレンパンを分離させた状態です)
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