コンデンサーの洗浄 - エアコン分解洗浄

最終更新日: 作者:月寅次郎


コンデンサーの洗浄



食器洗い用洗剤を適度に薄め、洗剤液を作り、霧吹きに入れて吹きかけます。

コンデンサーのフィンは薄いアルミの板でできています。

力をかけると曲がってしまいますので、曲げたり傷つけたりしないように、繊細に扱いましょう。
(フィンが曲がると、その分送風抵抗が上がりますので、冷却/暖房効率が下がってしまいます。ほんの少し曲がったくらいであれば、ほとんどかわりませんが、全面的に大きく曲げてしまったりすると、本来の性能が発揮できなくなる可能性があります)

業者は加圧タイプの洗浄機を使い、霧状にした洗浄液を吹き付けて清掃するところですが、こちらは個人DIYです。

そんなに費用もかけられませんので、手持ちの道具で対処しました。

洗浄用の道具

  • 食器用洗剤
  • カビキラー
  • 毛足の柔らかいブラシ
  • ゴム手袋

洗浄方法

  1. 予洗い:食器用洗剤を薄めた洗浄液をコンデンサーに吹きかけ、毛足の柔らかいブラシで、フィンを曲げないよう配慮しながら洗う
  2. すすぎ1:霧吹き、もしくは加圧ポンプ型の霧吹きを使い、コンデンサーをすすぐ
  3. 本洗い:コンデンサーにカビキラースプレーを噴霧、ブラシで全体になじませる
  4. すすぎ2:すすぎ1と同様に、コンデンサーをすすぐ
  5. 最終すすぎ:バケツの溜まり水を一旦捨て、もう一度すすいで、水の澄み具合を確認。水がきれいであれば、すすぎ完了。
  6. 水滴の拭き取り:布巾をコンデンサー表面に軽く当て、水滴を吸い取る(フィンを引っ掛けて、曲げないよう注意)

  • 汚れが酷い場合は、必要に応じて予洗いとすすぎを繰り返す。
  • ホコリの付着が酷い場合は、予洗いの前段階で、水のみで洗って、先にホコリを除去するという方法も。
  • カビキラーは、あくまでもダメ押し的に使用する。(主な汚れは食器用洗剤で落とす)
  • 汚れが落ちにくい場合は、洗剤濃度を上げるか、マジックリン等の油汚れに強い洗剤を使用する。
  • カビキラーは、コンデンサーに水滴が付いた状態で吹きかけ、適度になじませる(乾いた状態で直接吹きかけると、結果的に高濃度の洗浄成分が付着することとなり、金属表面が荒れて、腐食に繋がる恐れがある)

※ カビキラーの金属使用について

「カビキラーは金属に使用すると腐食するのでダメ!」と書いているサイトもありますが、それは対象となる金属、および使用する濃度にもよります。

前述のように、乾いた状態のコンデンサー表面(アルミ製のフィン)に、原液を直接かけるのはあまりおすすめできません。

コンデンサーに適度に水滴が付着した状態であれば、結果的に液の濃度が薄まります。
この場合のカビキラーは、潤沢にバシバシ使わず、上手に使ってください。

洗濯でもそうですが、汚れを落とすことを優先させると、生地が縮んだり、風合いが劣化したりするものです。

「汚れを落とす」ことと、「対象を傷めない」というとこは、バランスの上に成り立っており、マルとバツで割り切れるものではありません。

また、洗剤濃度が濃すぎると、すすぎにも手間がかかるものです。

このように、「良い・悪い」の2元論で捉えるのでなく、どの程度の洗剤濃度が最も効果的なのか、考えたり試行錯誤しながら、適宜判断してやってみてください。
(汚れの度合は、使用環境や使用年数によりますので、一概に言えるものではありません)

(加減が全く分からないというのであれば、カビキラーは使わないで下さい)

すすぎ水を確認する



すすぎ後に垂れてきた水の状態です。

この画像では少し泡が残っていますが、これが澄んで透明になってきたら、「すすぎの終了」と判断してよいでしょう。

すすぎ作業を、どこまで完璧にやるかは、個人の判断です。

わたしは霧吹きで気長にやりましたが、長時間やっていると、握力が無くなって前腕部がパンパンになりますので、できれば圧力をかけられる加圧タイプのスプレーがあると良いです。

手動の霧吹きですと、水圧がほとんどかかりませんが、加圧型ですと、ある程度の圧力で水の噴霧が可能です。当然ながら早く確実に洗剤を落とし、すすぐ事ができます。

コンデンサーの残留水分の拭き取り


水滴は自然に下に垂れてくるので、コンデンサーの下の縁を、布巾で軽く押さえて水を吸い取ります。

掃除用のマイクロファイバー布巾がおすすめです。

エアブロー等の道具を持っている方であれば、エアを使って水分を吹き飛ばすという手もあります。


次のページ に進む

ページトップ に戻る

月寅次郎のなんでもDIY に戻る