コンデンサーの洗浄
食器洗い用洗剤を適度に薄め、洗剤液を作り、霧吹きに入れて吹きかけます。
コンデンサーのフィンは薄いアルミの板でできています。
力をかけると曲がってしまいますので、曲げたり傷つけたりしないように、繊細に扱いましょう。
(フィンが曲がると、その分送風抵抗が上がりますので、冷却/暖房効率が下がってしまいます。ほんの少し曲がったくらいであれば、ほとんどかわりませんが、全面的に大きく曲げてしまったりすると、本来の性能が発揮できなくなる可能性があります)
業者は加圧タイプの洗浄機を使い、霧状にした洗浄液を吹き付けて清掃するところですが、こちらは個人DIYです。
そんなに費用もかけられませんので、手持ちの道具で対処しました。
洗浄用の道具
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食器用洗剤
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カビキラー
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毛足の柔らかいブラシ
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ゴム手袋
洗浄方法
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予洗い:食器用洗剤を薄めた洗浄液をコンデンサーに吹きかけ、毛足の柔らかいブラシで、フィンを曲げないよう配慮しながら洗う
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すすぎ1:霧吹き、もしくは加圧ポンプ型の霧吹きを使い、コンデンサーをすすぐ
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本洗い:コンデンサーにカビキラースプレーを噴霧、ブラシで全体になじませる
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すすぎ2:すすぎ1と同様に、コンデンサーをすすぐ
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最終すすぎ:バケツの溜まり水を一旦捨て、もう一度すすいで、水の澄み具合を確認。水がきれいであれば、すすぎ完了。
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水滴の拭き取り:布巾をコンデンサー表面に軽く当て、水滴を吸い取る(フィンを引っ掛けて、曲げないよう注意)
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汚れが酷い場合は、必要に応じて予洗いとすすぎを繰り返す。
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ホコリの付着が酷い場合は、予洗いの前段階で、水のみで洗って、先にホコリを除去するという方法も。
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カビキラーは、あくまでもダメ押し的に使用する。(主な汚れは食器用洗剤で落とす)
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汚れが落ちにくい場合は、洗剤濃度を上げるか、マジックリン等の油汚れに強い洗剤を使用する。
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カビキラーは、コンデンサーに水滴が付いた状態で吹きかけ、適度になじませる(乾いた状態で直接吹きかけると、結果的に高濃度の洗浄成分が付着することとなり、金属表面が荒れて、腐食に繋がる恐れがある)
※ カビキラーの金属使用について
「カビキラーは金属に使用すると腐食するのでダメ!」と書いているサイトもありますが、それは対象となる金属、および使用する濃度にもよります。
前述のように、乾いた状態のコンデンサー表面(アルミ製のフィン)に、原液を直接かけるのはあまりおすすめできません。
コンデンサーに適度に水滴が付着した状態であれば、結果的に液の濃度が薄まります。
この場合のカビキラーは、潤沢にバシバシ使わず、上手に使ってください。
洗濯でもそうですが、汚れを落とすことを優先させると、生地が縮んだり、風合いが劣化したりするものです。
「汚れを落とす」ことと、「対象を傷めない」というとこは、バランスの上に成り立っており、マルとバツで割り切れるものではありません。
また、洗剤濃度が濃すぎると、すすぎにも手間がかかるものです。
このように、「良い・悪い」の2元論で捉えるのでなく、どの程度の洗剤濃度が最も効果的なのか、考えたり試行錯誤しながら、適宜判断してやってみてください。
(汚れの度合は、使用環境や使用年数によりますので、一概に言えるものではありません)
(加減が全く分からないというのであれば、カビキラーは使わないで下さい)
すすぎ水を確認する
すすぎ後に垂れてきた水の状態です。
この画像では少し泡が残っていますが、これが澄んで透明になってきたら、「すすぎの終了」と判断してよいでしょう。
すすぎ作業を、どこまで完璧にやるかは、個人の判断です。
わたしは霧吹きで気長にやりましたが、長時間やっていると、握力が無くなって前腕部がパンパンになりますので、できれば圧力をかけられる加圧タイプのスプレーがあると良いです。
手動の霧吹きですと、水圧がほとんどかかりませんが、加圧型ですと、ある程度の圧力で水の噴霧が可能です。当然ながら早く確実に洗剤を落とし、すすぐ事ができます。
コンデンサーの残留水分の拭き取り
水滴は自然に下に垂れてくるので、コンデンサーの下の縁を、布巾で軽く押さえて水を吸い取ります。
掃除用のマイクロファイバー布巾がおすすめです。
エアブロー等の道具を持っている方であれば、エアを使って水分を吹き飛ばすという手もあります。
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